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【DaVinci Resolve】これで解決!? DaVinci Resolveの字幕書き出しがズレる原因と対応策【ᓚᘏᗢ² TIP #1】


ᓚᘏᗢ² TIPは、映像に関する雑談や小ネタなどを気軽に発信しつつ、編集技術の向上とアフィリエイト収益アップを目指すコンテンツです。一回目となる今回はDaVinci Resolve(Ver. 18.6.2 BUILD 2)の字幕の書き出しと開始タイムコードについてです。

先日、ᓚᘏᗢ² LAB #1( https://youtu.be/zAiBiXdSf8c )でUltraSync BLUEについての動画を公開するにあたり、YouTube用字幕ファイル(*.srt)を書き出したときに以前から気になっていたDaVinci Resolveで「字幕の書き出し」をすると約3.5秒ほどズレる現象が解決できたので動画にしようと思いました。

 

なぜ字幕ズレが発生?

この現象が発生する条件は、フレームレートを29.97fpsに設定し、開始タイムコードがプロジェクトデフォルト値「01:00:00:00」になっている場合です。したがって、24fpsや30fpsに設定している場合は、この現象は起こりません。結論から言うと、この現象は「開始タイムコードを設定」の値を「00:00:00:00」にすれば解決できます。

ではなぜ、フレームレートが29.97fpsに設定されている場合に時間のズレが発生するのかを考えてみると、1時間に108フレーム(0.03fps × 3600秒)の誤差が発生しているのではないかと推測しました。108フレームを29.97で割ると約3.6秒となり、30で割ると3.6秒になります。この仮説が正しいとすれば、1時間で3.6秒、2時間で7.2秒、3時間であれば10.8秒のズレが生じることになります。

 

字幕ズレ比較

検証するために「開始タイムコードを設定」を「00:00:00:00」「01:00:00:00」「02:00:00:00」「03:00:00:00」に設定し、それぞれ字幕の書き出しを行い比較を行ったのでご覧ください。

プロジェクトは先日公開した「ᓚᘏᗢ² LAB #1 UltraSync BLUE」を使用しました。比較にはVisual Studio Codeの”compare”コマンドで行いました。余談ですが、YouTube用に字幕ファイル(*.srt)を書き出す場合は「フォーマットなし」を選択すると<b></b>の太字タグは表示されません。

ᓚᘏᗢ² TIPS #1
「00:00:00:00」と「01:00:00:00」の比較した場合、3.6秒ズレ発生
ᓚᘏᗢ² TIPS #1
「00:00:00:00」と「02:00:00:00」の比較した場合、7.2秒ズレ発生
ᓚᘏᗢ² TIPS #1
「00:00:00:00」と「03:00:00:00」の比較した場合、10.8秒ズレ発生

以上の結果からフレームレートが29.97fpsかつ開始タイムコードが「00:00:00:00」以外に設定されている場合、字幕を書き出すと時間がズレる現象が発生することをわかっていただけたでしょうか。今回、29.97fps以外の整数ではないフレームレートでは確認はしておりませんが、同じような結果になるのではないかと予想しています。

一般的なミラーレスカメラを使って4K30pで撮影を行うとフレームレートは29.97fpsになっているので、編集プロジェクト設定のタイムラインフレームレートも29.97fpsに合わせるのが一般的かと思います。同じような現象で困っている方は「開始タイムコードを設定」の値をデフォルトの「01:00:00:00」から「00:00:00:00」に変更すると解決できるかもしれませんね。

 

使用ソフトウェアとバージョン情報(2023年11月12日)

ソフトウェア

DaVinci Resolve Studio(Ver. 18.6.2 BUILD 2)
https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/davinciresolve/studio
https://amzn.to/3u6ytVo

VOICEVOX(Ver. 0.14.8)
https://voicevox.hiroshiba.jp/

ナレーション

VOICEVOX:ずんだもん